こんにちは、代表の佐伯です。
今日はちょっとだけ、不思議なお話を。
この業界に30年以上携わっていると、友人や知り合いから決まって聞かれることがあるんです。 「やっぱり、何か怖い体験とか不思議な現象ってあるの?」って。
正直、私は霊感がある方ではないので、普段は「いやぁ、全然ないですよ!」なんて笑って答えています。
でも、長いキャリアの中で「あれ……?今のはなんだったんだろう」と首をかしげるようなことは、実はたびたびあるんです。
今回は、そんな中でも特に印象に残っている、あるお客様からの「衝撃の告白」についてお話しします。
深夜の静まり返った病院で
それは、かなり前のお話になります。 深夜に一本の電話が入り、ご遺体のお迎えのご依頼をいただきました。向かった先は、私がいつもお世話になっている、よく知る病院です。
そこは霊安室も一応あるのですが、ほとんど使われることはなく、病室へ直接お迎えに上がります。深夜ということもあり、他の患者さんの眠りを妨げないよう、私はいつも以上に気を遣っていました。
物音を立てないよう、手際よく、かつ丁寧に。ストレッチャーを運び入れ、静かに故人様をお移しする。ご家族がその様子をじっと見守る中、特段変わったこともなく、ご自宅への搬送は滞りなく終わりました。
「怖いから言わない方がいいよね」
ご自宅に到着し、お布団にご安置して枕飾り(お線香のセットなど)を整えます。
ご家族にお線香をあげていただき、ようやくひと段落。「では、ご葬儀の打ち合わせさせていただきますね」と私が切り出した、その時でした。
以前にもお手伝いさせていただいたことのある喪主さんが、私の顔をじっと見て、いきなりこう聞いてきたんです。
「佐伯さん、あの病院はよく行くの?」
いきなり何だろう?と私は「???」状態。「ええ、もちろん、よく行きますよ」と答えると、喪主さんはなんだか言いづらそうに視線を外しました。
「あぁ、そうか……。やっぱり、怖がらせちゃうといけないから言うのやめておくね」
……そんな風に言われたら、気になって仕方ないのが人間の性(さが)ですよね(笑)。
「いやいや、そこまで言われたら逆に怖いです!教えてくださいよ!」と思わず食い下がってしまいました。
上から覗き込んでいた「知らない人」
すると、喪主さんは意を決したように、ポツリと言いました。
「佐伯さん、霊って信じる?……実は私、少し霊感があって、見えちゃうんだよね。さっき病院で佐伯さんがお父さんを移していたとき、上の方から『知らない人』がずーっと覗き込んで作業を見ていたんだよ」
心臓が跳ね上がるかと思いました(笑)。
私が必死に、かつ音を立てないよう作業していたその頭上で、誰かがじーっと覗いていたというのです。
さらに追い打ちをかけるように、 「あとね、あの病院のあそこの階段。あそこは『霊道(霊の通り道)』になっているから。なるべく使わないほうがいいよ」
……もう、そこからは葬儀の打ち合わせどころではありません。
喪主さんの心霊体験や不思議なエピソードが次々と飛び出し、私はただただ「はぁ……」「へぇ……」と圧倒されるばかり。
集金に伺った際も、しっかり心霊トークの続きを聞かせていただきました(笑)。
今も通る、あの階段
帰り道の寝台車。いつも通り運転しているはずなのに、なんだか背後の空間がスースーするような、妙に落ち着かない空気だったのを今でも覚えています。
不思議なもので、今でもその病院へはお迎えに伺います。
そして、あの時言われた「階段」も、仕事の流れでどうしても使うことがあるんです。そのたびに、「あ、ここだったよな……」と、当時の喪主さんの言葉がふっと頭をよぎります。
私自身は何も見えませんが、あんなに確信を持って話されていた喪主さんの表情を見ると、「世の中には解明できないことが本当にあるのかもな」なんて思ってしまいます。
信じるか信じないかは、あなた次第です。
また機会があったら、私の「ちょっと不思議な話シリーズ」、お話ししますね。 それでは、また!

