こんにちは、代表の佐伯です。
今回は、お葬式の「司会」について少しお話ししてみようと思います。
実はこの司会というお仕事、32年やっていても本当に奥が深いなぁと感じる部分なんです。
昔はカセットテープで猛特訓していました
今はベテランなんて呼ばれますが、新人の頃はもうボロボロでした(笑)。
自分のセリフを言うだけで精一杯。周りを見る余裕なんてこれっぽっちもなくて、終わった後はいつも先輩にフォローされて「あぁ、またダメだった……」と反省ばかり。
当時は、大きな式になるとプロの司会者さんにお願いすることがあったのですが、やっぱりプロは声の出し方からスピードまで全然違うんです。
「少しでも盗みたい!」と思って、カセットテープに録音しては、通勤の車の中で何度も何度も聴いて練習していました。
あの頃の私は、本当に必死だったなぁと思い出します。
「泣かせる演出」って、どうなんでしょう?
そんな修行時代を経て、今の私が行き着いた答え。 それは、「司会者は、あくまで裏方に徹するべきだ」ということです。
たまに、司会の方がわざと悲しい言葉を並べて、参列者を泣かせようとする場面を見かけますよね。
でも私は、あれってどうなのかなぁ……とずっと思っているんです。
以前、葬儀に参列したときのこと。
スタッフの皆さんはすごく丁寧だったのですが、司会の方がなんだか自分に酔っているというか、無理に泣かせようとする演出がすごくて……。
帰り道に妻と「あの司会、ちょっとやりすぎだったよね」と、なんだかモヤモヤした気持ちになってしまったんです。
「感動」よりも、まずは「安心」を。
もちろん、そういう演出が好きな方もいらっしゃるとは思います。
でも、私は「お葬式の主役は、あくまで故人様とご家族」だと思っています。
現場の司会者は、実はいろんなところに目を配っています。
「お寺様は今どう動かれているかな?」「参列者の方で困っている人はいないかな?」 そんな風に、式がスムーズに進むように全神経を集中させていたら、正直、凝った演出をして自分をよく見せようなんて余裕、ないはずなんです(笑)。
私は「裏方」でいたい
ちょっと言いすぎちゃったかもしれませんが、これが私の本音です。
笑って送り出したいご家族もいれば、静かに過ごしたいご家族もいます。
そんな皆さんの想いを邪魔せず、空気のように自然に、でもしっかりと式を支える。 そんな「裏方」のお仕事に徹することが、一番ご家族の力になれるんじゃないかな、と考えています。
「感動させる葬儀社」もいいけれど、私はこれからも、ご家族が安心して最後のお別れができるような、そんな「安心できる裏方」であり続けたいと思います。
今日はちょっと真面目な話になっちゃいました!
それでは、また次回のブログでお会いしましょう。

